鶴田ダム、情報表示板を改良へ
2026年03月04日号(2面に掲載)
今年度に設計発注予定/放流警報局 回転灯の増設も
九州地方整備局鶴田ダム管理所は2026年度、情報表示板の改良に向けた設計業務を発注する見通しだ。緊急放流の可能性がある場合など、地域住民により分かりやすい表示方法に見直す方針。放流警報局では回転灯増設の設計にも着手し、27年度の工事発注を目指す。2日、有識者や地域の代表者らを交えて行われた会合で明らかになった。
会合は「鶴田ダムとともに水害に強い地域づくりを考える意見交換会」(委員長・小松利光九州大学大学院工学研究院名誉教授)と称して毎年実施。今回で15回目となった。
協議の柱となった情報表示板の改良は、これまでの会議の意見等を踏まえて見直し案を提示。23年度から表示している貯水位や貯水率について「緊急放流の可能性など、危険な状況が分かる工夫が必要」といった声が出たことから、放流の段階に応じた色分けなど表示方法を改める方向となった。
同管理所では26年度、改良に向けた設計業務を発注し、8月ごろに開く意見交換会の場で新たな表示案を示す予定。表示色のマルチカラー化(3色→9色)が全箇所完了する27年度の実施を視野に整備を進めていきたい考えだ。
このほか26年度は、放流警報局の回転灯増設に向けた設計にも着手する見通し。通常の赤色に加えて、緊急放流用として紫色の回転灯を設置する計画で、増設する数や色、点灯のタイミングなどの設計案を作成し、27年度の工事発注を目指す。
同日の会合では、3月の工事完了を見込む上水流情報表示板の更新状況も報告。小松委員長は「行政と住民との意見交換を反映した取り組みは全国でも好例」とし、地域協働による継続的なダム防災の意義を強調した。

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