25年県内建設業10大ニュース

2025年12月26日号(1面に掲載)
25年県内建設業10大ニュース

資材高騰、人件費上昇/適切な利潤の確保を

本紙は、2025年に紙面をにぎわせた出来事を振り返る「建設業10大ニュース(県内版)」をまとめた。今年も資機材価格の高騰や人件費の上昇は止まらず、公共工事では大型の建築案件を中心に入札不調が続出した。そのような中、雇用や災害対応といった地域建設業の役割は不変だ。「第3次・担い手3法」の全面施行を追い風に、適切な利潤の確保を実現していかねばならない。働き方改革に伴う課題も多い中、来年はどんな一年になるのか。明るい話題が発信できることを願う。
(8、9面にランキング)

■第3次・担い手3法
 全面施行を追い風に

 資機材価格の高騰や人件費の上昇は今年も解消していない。県内の大型公共工事でも応札者が現れず、「入札不調」となるケースが目立っている。自治体側は予算や事業内容を見直して再入札に臨むが、手をこまねいている間に人件費や資材費が膨らむ。よりスピーディーな対応を要望したい。

 一方、業界では「公共投資は長期減少傾向に歯止めがかかったものの、資機材価格の高騰や人件費上昇の影響等により、実質的な事業量が減少してきている」と苦悩を隠さない。安定的な公共事業予算の確保、入札・契約制度の改善が求められている。

 「第3次・担い手3法」の全面施行を追い風として、適切な利潤の確保につなげてもらいたい。

 県内の大型プロジェクトは大きな動きを見せた。県のスポーツ・コンベンションセンター(新体育館)は設計業務の公募型プロポーザルを実施しており、2月中旬に最優秀提案者等を選定する。

 鹿児島サンロイヤルホテルは移転先が住吉町15番街区に決まった。鹿児島国際観光は、26年度から基本・実施設計に着手し、29年8月から工事に入る計画だ。

 鹿児島市が県と検討するサッカー等スタジアムの整備も大きく進展。両者の意見交換により鹿児島サンロイヤルホテル敷地(与次郎1丁目)等と県立鴨池庭球場(同2丁目)を整備候補地とした。市が候補地調査業務を実施し、配置図やパース図、概算事業費などを検討する。

■豪雨災害多発
 守り手が活躍

 8月には線状降水帯や台風12号が本県を来襲し、霧島市や姶良市、南さつま市などで甚大な浸水被害や土砂災害が発生。地元建設業者は昼夜を問わず復旧・応急対応に当たり、存在感を示した。

 1993年の「8・6豪雨災害」を彷彿させる大規模なものになり、改めて災害の恐ろしさを思い知らされた。地域の守り手としての役割を全うしていくには、経営の安定化や適正な利潤の確保が欠かせない。

 建設業は「夢のある産業」として、その魅力を高めていってほしい。明るい新年を迎えられることを期待しつつ、今年の動きを振り返る。

◇TOP5
第1位
 資材高騰、人件費上昇
 適切な利潤の確保を
第2位
 霧島市等で豪雨災害
 地元建設業が迅速対応
第3位
 薩摩川内市にデータセンター
 国内最大規模を整備
第4位
 県優良工事奨励賞を創設
 来年度は業務技術者
第5位
 鹿児島港でプロジェクト
 新体育館が設計者選定

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