旧尾之間支所跡 屋久島町
2025年11月14日号(16面に掲載)
民間活用の応募なし/方法含め再検討へ
屋久島町が、再公募した旧尾之間支所庁舎跡地の利活用は、応募者がなかったことが分かった。2022年に優先交渉事業者を決定し、医療介護拠点としての活用を見込んでいたが、整備計画途中で事業者が辞退。25年7月に町は再度公募していた。同地の利活用については、方法を含めて改めて検討する方針だ。
所在地は、尾之間157外で既存施設の解体は完了している。募集内容は、対象敷地面積が3113㎡以内とし、土地は賃貸借契約(期間は10年以上30年未満)を町と結ぶとされており、事業内容として、①多様な働き方の推進と人材確保・育成支援②島の魅力を生かした観光振興と集落の交流促進-などに該当するものだった。
同地は、屋久島尾之間診療所が日本財団の助成を受けて、医療介護拠点「おじゃんせウェルネスセンター」の整備(建物規模・W造平屋建て約1000㎡)を計画していたが、建築費や人件費の高騰、運営に伴う人材確保の問題から中止を判断。町は再公募するも25年9月中に応募はなかった。所管する政策推進課は「利活用に向けて手順や方法を含めて再検討を進めていきたい」と話した。

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