エネルギーギャップ 出水市に新工場建設 立地協定
2025年10月29日号(12面に掲載)
施工 山佐産業 設計 堂園設計/投資予定額100億 国内最大規模の生産能力に
太陽電池モジュールなどの開発・製造を手掛けるエネルギーギャップ(郭海彬社長、東京都)は、出水市に新工場(仮称・鹿児島第二工場)を建設する。建物の計画規模は2棟で1万9492㎡。2017年に整備した第一工場に次ぐ増設で、稼働すれば国内最大規模の太陽電池・蓄電池の生産能力となる。投資予定額は100億円。設計は堂園設計、施工は山佐産業が担当し、26年4月の着工を目指す。
建設場所は同市大野原町2080-3外。同社が2017年にパイオニア・NEC鹿児島工場の跡地に整備した第一工場に次ぐ増設となる。
既存敷地を含めた用地面積は4万1846㎡。2棟を整備する計画で、建屋の内訳はPV棟(太陽電池モジュール製造ライン)8598㎡、BESS棟(蓄電池システム製造ライン)1万894㎡-としている。
計画が順調に進めば、着工は26年4月、操業は27年12月となる見通し。約100億円を投資し、太陽電池モジュールと蓄電池システムの一貫的な製造体制を構築する。
新規雇用予定者数は50人。生産額は1年当たり約552億円を見込む。
27日、出水市役所で同市との立地協定締結式を実施。出席した郭社長は「数少ない国内メーカーとして、世界的にも競争できる生産能力を備えたい」と話した。
椎木伸一市長は「地元の雇用拡大や産業振興にもつながる。ゼロカーボンシティを目指す市としても力強くバックアップしていきたい」と期待を込めた。

会員ページ

