河頭浄水場(甲系統施設)更新
2025年10月09日号(1面に掲載)
手続き中止 2グループが辞退/鹿児島市水道局
鹿児島市水道局は、河頭浄水場(甲系統の浄水施設)更新事業をDBM方式(設計・建設、維持管理の一括発注)で進めていた。しかし、参加表明を行った2グループが辞退届を提出したため、手続きを中止することにした。今後、詳細なヒアリングを行い、対応策を検討する。
同浄水場は、市最大の処理能力を持つ重要な施設。2系統のうち最初に整備した甲系統は1965年の通水後、施設の老朽化が進み耐震性能の不足や浸水対策など非常時の対応に課題がある。
建設場所は、既存浄水場用地に空きスペースがないことから、新たに更新用地を取得し、浸水しない高さまで盛土をするなど耐水化を計画。
また、施設能力は現有の「6万9400m3/日」で水需要の減少は、同施設以外で適正化を図る。
予定では、事業者選定結果を12月上旬に発表し、2026年2月中旬に契約を結び、設計・建設に入り30年度の完成、31年度からの供用を図る計画だった。