フェリー収益増へ
2025年07月30日号(1面に掲載)
施設整備で集客/下鶴市長会見
下鶴隆央鹿児島市長は29日、定例記者会見で2024年観光統計などを発表した。今後の桜島を生かした観光振興として「フェリーが着く袴腰周辺でのキャッシュポイント(収益を得る機会)を考えたい」とし、具体例に基本計画を策定した自然体験アクティビティ施設等を挙げた。
観光統計によると、入込観光客数は946万4000人(23年比5.1%増)。宿泊観光客数は過去2番目に多い402万人(同6.4%増)で、このうち外国人は38万4000人(同77%増)。
アクティビティ施設は、事業計画地に桜島フェリーターミナルから移動距離約1.5kmの場所にある鶴崎灰捨場跡地(約3.5ha)を選定。整備に向けて25年度は地質調査の入札(9月まで)ほか、サウンディング調査を予定する。27年度にかけて事業手法の検討等を進める考えだ。
このほか、人材確保の支援として奨学金代理返還支援制度導入促進補助金などの創設を説明。第1号企業への交付決定式にも触れた。
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