出水総合医療C将来ビジョン
2025年05月02日号(2面に掲載)
200床程度 移転新築盛る/市が経営形態見直す
出水市は、出水総合医療センター将来ビジョンを策定した。創立100周年を機に担うべき医療機能、適正な病床規模、施設の建て替えなど経営形態を見直す。現在の許可病床261床から170床~200床程度とし、移転新築の必要性を盛り込んだ。また、西回り自動車道出水IC付近や九州新幹線出水駅からの距離を考慮することなどを場所の条件として挙げた。22日、同市役所で開かれた市議会全員協議会に市が報告した。
移転新築した場合の病床数は、現在の診療科に加え、産婦人科や糖尿病・代謝内科、呼吸器内科に常勤医の招へいが実現し、脳神経医が複数化することや病棟は急性期、緩和ケア、地域包括ケア、回復期病棟など。移転新築の必要性については、現在地が河川に隣接し海抜が低いため被災の可能性が高いことなどから盛り込み、災害拠点病院指定要件の基準を満たさない部分の解消や旧基準の建物による療養環境等の水準低下などを挙げる。
場所は、市民が利用しやすいことや自然災害に強いことなどを条件にしている。