鹿大ラボが完成
2025年04月25日号(16面に掲載)
構想実現へ一歩 /サーキュラーパーク九州
鹿児島大学と九州電力、サーキュラーパーク九州(CPQ)、薩摩川内市によるサーキュラーエコノミー実証事業拠点(鹿児島大学サテライトラボ)が、同市の九州電力火力発電所跡地のCPQ内に完成した。市域を中心に行う循環経済と脱炭素化を推進するCPQ構想実現に向け一歩を踏み出した。
場所は、同市サーキュラーパーク1-1(九州電力火力発電所跡地)。4者は、2024年2月に連携協定を締結。今回設置されたラボでは、企業や地域が抱える社会課題の解決を図るべく、混合・複合プラスチック製品のケミカルリサイクル実証事業等に取り組む。
22日、同地で行われた除幕式には、鹿児島大学の井戸章雄学長、田中良二市長のほか、九州電力の平峯克郎立地コミュニケーション本部長、サーキュラーパーク九州の春木優代表取締役が出席。施設の完成を祝った。
現在、パーク内では旧発電所の一部設備の撤去を、大成建設・西日本プラント工業・植村組JVの施工で進めており、近く完了予定。今後の展開について平峯本部長は「建屋タービンなど既存施設の再利用を含め、資源循環拠点実現に向けた施設整備を進めていきたい」と話した。