港湾空港部の発注見通し（３月時点）

臨港道路　橋脚２基を来月公告／ＷＴОで１５～３０億　　九州地整

九州地方整備局港湾空港部は、発注見通し（３月現在）を公表した。鹿児島港（鴨池中央港区線）臨港道路はＰ10とＰ11の橋脚２基を一般競争入札（ＷＴО）により４月に公告。工事規模は１件当たり15億円以上30億円未満で工期は約26カ月を見込んでいる。また、同道路は補正で10億円を追加、２０２５年度予算案では25～38億円を要望している。

　鹿児島港湾・空港整備事務所は７件（工事５件、業務２件）。臨港道路は橋脚２基を発注。入札予定時期は７月。主な残事業は橋台２基（Ａ１、Ａ２）と起点側と終点側のＰＣ橋２基（３径間連続ラーメン箱桁）。鴨池港区側では護岸築造やブロック製作等がある。

　また、鹿児島空港では排水施設改良３件を３月から順次公告。構造物撤去工や排水工（管渠・側溝、補強）を実施するほか、誘導路改良の測量・実施設計を委託。西之表港湾事務所は７件（工事４件、業務３件）で、洲之崎地区で防波堤撤去（80ｍ）を発注するほか、名瀬港は本港地区の岸壁（水深７・５ｍ）（改良）（２）を２件予定。既設桟橋上部工撤去や鞘管製作設置、プレキャスト材据え付け等をそれぞれ行う。馬毛島整備の設計労務単価調査も実施する。

　志布志港湾事務所は７件（工事４件、業務３件）により、ＷＴОで若浜地区の防波堤（沖）築造（第２次）で基礎工やケーソン据え付け１函、ブロック製作するほか、新若浜地区でも岸壁仮設（土留め矢板）なども発注。係留施設外１件の基本設計を計画している。

　全体の件数は工事13件、業務８件の計21件。裏付けとなる予算は補正で、川内港38億５６００万円、志布志港24億３２００万円、西之表市港２億円などを追加している。