西原商会アリーナリニューアル
2025年03月15日号(2面に掲載)
来年度から設計 基本・実施一括で/鹿児島市
鹿児島市は、西原商会アリーナのリニューアル改修に向け、2025年度から2カ年にかけて設計を行う見通しだ。基本・実施一括での業務委託を考えており、入札方式は検討中。当初予算案に4331万円の事業費を計上した。現在は、エンターテインメント(エンタメ)設備の実施設計を進めている。
同アリーナ(永吉1丁目)は、構造がSRC一部RC一部S造、階層が地下1階地上3階建てで、市内のスポーツ施設の中で最大規模の施設。リニューアル改修は、大規模な催しが開催しやすい環境を整えることを目的とし、プロバスケットボールリーグの新B1基準を踏まえた対応も行う。
主な整備内容のうち、座席の改修では、1・2階の全席やり替えやバスケットゴール側の1階に移動観覧席の新設を計画する。2階も合わせると、従来から約1000席の増設となり、全席で約5000席を整備する。ほか、トイレの洋式化やロッカールームの改修、3階の南側にVIPルームの新設も進める。
関係の事業費は、24年度当初予算に1億4525万円を計上していたが、24年2月補正予算で1億4437万円を減額。25年度当初予算案には、施設改修に伴う基本・実施設計の4331万円と債務負担行為(27~28年度の支出予定額)の1億105万円を編成している。
エンタメ設備改修の実施設計は、リニューアル基本計画の策定支援業務を行ったソニーマーケティング(東京都)と随意契約を結んだ。4面ビジョンやリボンビジョン、音響、一部照明の整備などに向け、24年度9月補正予算に関係の事業費を配分した。契約金額は5500万円。業務期間は24年12月6日~25年3月31日。
28年度の供用開始を目指す中、着工時期は27年度が想定される。
■特定天井改修は修正設計
同アリーナでは、国が法的に義務付けている特定天井の改修も計画し、25年度は修正設計に入る見通しだ。天井からつるす4面ビジョンなどの重さが確定してからの着手となり、エンタメ実施設計の詳細が関係する。
修正設計後、26年度の工事を予定している。