かお…人
2026年05月08日号(4面に掲載)
鹿児島市水道局水道部長 野村 幸一さん/築かれたものを未来へ
「営々と築かれてきた水道を次の世代へ」ー。
穏やかな口調で語る言葉に実直さがにじむ。安全で良質な水を供給する責任を痛感しながら、事業を推し進める。人口は減り、水の需要も減少が予測される中で、インフラを通じて「暮らしを守り、支え続ける」方策を模索。未来のために「今の時点で最大限できることを」。
技術者は不足し、燃料・資材費は高騰。だが、施設耐震化や更新の需要は増大する。厳しい経営状況でも「施策を着実かつ効果的に進めていかなければ」と前を向き、「市民や事業者の協力を得られるように」と話す。
「今年度こそ、河頭浄水場の甲系統の浄水施設更新を契約締結へ」と力を込める。事業費等の変更を行い、技術的な対話も予定する。
1993年の8月豪雨災害時は市長部局で経験。道路復旧や水路整備に取り組んだことは忘れられない。昨年度は被災都市への応援給水の派遣に携わり「短い期間だったが、隊員が無事に帰ってくるまで、気が気でなかった」と振り返る。
学生時代から音楽鑑賞が趣味だが「新譜はなかなか追えない」と話す。最近はビル・エヴァンスらのトリオを愛聴、デジタルよりCD派。大阪府高槻市出身。鹿児島大学農学部を卒業し、90年に入庁。下水道管路課などを歴任し、水道管路課長、整備課長を経て現職。59歳。
(西野翔太・報道部主任)

会員ページ

