春の叙勲~受章の喜びを語る~
2026年04月29日号(7面に掲載)
瑞宝単光章 上川畑 稔氏(外薗運輸機工 移動式クレーン運転士)/稀有な受章「会社に感謝」
「すっかり古株。でも『70歳まではキバってくれ』という会長の思いに応えないと」。
クレーンオペレーター一筋36年。この職種での受章は県内でも例が少ない。「これまで大きな事故もなく仕事ができたのは、一にも二にも会社のおかげ」と感謝の思いを口にする。
現在、自衛隊基地の建設が進む馬毛島(西之表市)に常駐。不便さを感じながらの宿舎生活は1年半が経ち、他県の若手オペレーターとも仲良くなった。「毎晩のように〝稔さん〟と言って遊びにきてくれる。お酒を囲んで語り合うのが楽しみ」。その口調に温和な人柄がにじむ。
1989年に前身の外薗産業(現外薗運輸機工)に入社。1年後にクレーンオペレーターの資格を取得した。県内外で数多くの現場に従事し、遠くは岩手まで出向いたことも。「当時、九州初だった550tクレーンで東芝メモリ(現キオクシア)の工場建設に携わったのは思い出深い」と振り返る。
2021年には優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスター)も受賞。家族は妻と3人の娘。薩摩川内市の自宅に妻と次女が居住し、長女は福岡で子育て中、三女は神奈川に住む。
馬毛島に入ってから、自宅に帰るのは月1回程度。連休は「福岡に出向いて孫の顔を見るのが楽しみ」という64歳。
(田原謙一・常務取締役(兼)川内支局長)

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