春の叙勲~受章の喜びを語る~
2026年04月29日号(7面に掲載)
旭日小綬章 野元 一喜氏(ビルメン鹿児島会長)/全国に吹く薩摩の風
「後進の道しるべになれば」-。
2010年の藍綬褒章に続く栄誉も、願うのは次の世代の活躍。「厳しい時代を生きる若い人たち」に寄せる期待は大きい。
ビルメンテナンス業界を県内外でリードしてきた功労者の胸にはずっと「鹿児島の協会を日本一に」との情熱があった。全国ビルメンテナンス協会の理事や九州地区本部長など要職を務め、15年発出の「ビルメンテナンス業務に係る発注関係事務の運用に関するガイドライン」制定で、大きな役割を果たした原動力は「あくまで地方の代表である」という初志だった。
県の協会では、1999年に会長就任。現在も名誉会長の立場から若い経営者に道を示す。大切にしてきたのは八紘一宇の精神。「〝わがばっかい〟ではやっていけない」。
76年に設立したビルメン鹿児島にとって今年は50年の節目。成長を支えてくれた社員や幹部はもちろんだが、苦楽を共にした妻のともみさんの存在は、氏にとってかけがえのないものだった。亡くなって17年経つが「結婚は一生に一度だけ」と今も亡き妻を想う。「喜んでくれているかは分からないけれど」と少し寂しそうに笑う。
来年度は、敬愛する西郷隆盛の没後150年と生誕200年。薩摩生まれの男として盛り上げるべく、南洲神社の責任役員を担う。鹿児島市在住の78歳。
(西野翔太・報道部主任)

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