木蔭
2026年02月11日号(3面に掲載)
タビ好キ/峯元 時秀
小生はアウトドア派のタビ好キである。
私が小学校のころの登校時のこと、停まっていたホロ付きの大きな車の中を見て、「この車に畳を敷いたら立派な部屋ができるなぁ」と空想しながら学校に行っていた。大人になってからはキャンピングカーの展示場を見に行っては、夢を膨らませて帰るものだった。
子供達は小さいころからキャンプによく連れて行った。子供達が小中学生のとき、長崎県・福岡県に借りてきたボンゴ車に布団を敷き詰めて家族5人で遊びに行き、ギュウギュウ詰めの車中泊で大変な思いをしたが、とても楽しい思い出になった。友達の本格的なキャンピングカーを借りて、家族一人ひとりのベッドがある快適な旅をしたこともあり、その時からキャンピングカーで日本一周の旅をすることを夢見ていた。
息子達へは65歳で社長交代するからそのつもりでいるようにと一方的に言い放ち、いまさらだが、その後は自分のやりたいように自分の好きなことをしようと思っていた。
われわれ看板屋の仕事である屋外広告業は、サービス業と一緒くたにされ、建設業許可の業種に指定されていないことが、看板屋の二代目である私には何より悔しくてならなかった。
このことについて、退職記念に息子達に買ってもらったキャンピングカーで、各県の業界団体の会長に会いに行き、意見交換することを計画した。高速道路を使わずひたすら一般道を東へのんびりと走るのだ。
1年目は日本海側から回り、道の駅を調べて泊まるところを決め、朝方に会社へ挨拶に出向いた。百パーセントの確率で会うことができ、私の想いを伝える目的はいい方向に叶っていった。
夕方になると、日本海側で見る夕日はとてもきれいで癒やされた。まぶしいくらいの夕陽が沈むところを見ながら、焼酎片手に晩酌をしながら充実した一日を終えるのだった。
(ブンカ巧芸社取締役会長)

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