輝け若人
2026年01月30日号(4面に掲載)
鹿児島工業高等学校 建築系 3年 鎌田 陽凪(ひなと)さん/「父の背中を追って」
私の父は、大工で大のお酒好きです。家に帰ってきたら、大好きな焼酎をお湯で割り、何度も同じ話を繰り返し、急に機嫌が悪くなったかと思えば、お酒を片手に寝室へ行ってしまうような人です。しかし、仕事中の父はとてもかっこいいです。家の端から端まで1人で墨をつけ、寸法を測り、木材を加工する。そんな姿を見てきた私の夢は、同じ大工になることです。
高校に入学してからは、父に追いつけるように頑張ってきました。失敗することも多かったですが、全て吸収して次に成功させることが職人には必要なことだと学びました。学校生活では、2級CAD検定の合格をはじめ、部活動では主将を担うなどさまざまな経験ができました。
就職活動が始まったときは、大工職の種類の多さに驚いて戸惑うことばかりでしたが、父の「失敗してもいいから、いろいろなことを学べ」という言葉で、手刻みや土壁の技術を学べる企業で働こうと決意し、内定をいただくことができました。
私の中で、父はただの飲兵衛ではありません。小さい頃からの憧れであり、尊敬する人、そして目標でもあり、超えたい人でもあります。技術を学び、父とは少し違った形の大工として父を超えられるように頑張っていきたいと思っています。飲兵衛にはなりたくありませんが、いつか焼酎を飲みながら、建築や大工について父と語り合いたいです。

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