輝け若人
2025年12月12日号(6面に掲載)
第一工科大学 建築デザイン学科 2年 江口 純平さん/「形遊びの延長で」
私は幼い頃から形遊びをすることが好きで、両親に買ってもらったブロックでロボットや家を組み立てては崩して、を繰り返していました。この経験からか、私は数学の図形問題が得意で、中でも立体の問題が好きでした。解くときに、頭の中で立体を描きながら考えることが楽しく、形を考えることに興味を持つようになりました。そんな時、テレビで建築特集を見て、さまざまな形を持っている建築は私が興味を持つ「形を考えること」につながっていると思いました。その時から、建築関係の仕事に就くことが夢になりました。
大学では、建築について学んでいます。1年生の時、設計演習の授業で初めてスチレンボードを用いて模型を作りました。最初は、機能性を優先した模型を作ろうとして納得がいかなかったことを覚えています。先生方とエスキスを行う中で、自由に作ることの方が大切なのではないかと思い、幼い時のように形遊びを行い、納得がいくまで模型を作っては壊すことを繰り返しました。この作業は、私にとって楽しいものでした。
今は、2年生の設計演習課題に取り組んでいます。私の模型創りは非効率的に見えるかもしれませんが、創造と破壊を繰り返すことはいい形を見つけることに直結すると考えています。これからは機能や都市デザインなども踏まえてどのような形がいいのか、建築を学んで探していきたいです。

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