秋の叙勲~受章の喜びを語る~
2025年11月05日号(7面に掲載)
黄綬褒章 野元 達美氏(鹿児島ドック鉄工社長)/家族にまず感謝
「仕事に集中させてくれた家族にまず感謝したい」と第一声。「振り返れば入社以来、社員や関係者等にも恵まれ、私一人の受章というよりは、代表で頂くようなもの」と周囲を気遣う。
日本経済の成長に伴い時は造船ブーム。1972年4月、長崎造船大学(現、長崎総合科学大学)を卒業と同時に入社。先輩技師から、技術や工程等を学び、ドイツでの研修でマイスター制度なども習得。
しかし、ドルの変動相場制への移行等により会社が倒産。会社更正法が適用され再建に着手。現在地(鹿児島市七ツ島1丁目)に移転後は、船舶の修繕等をメインに関係者が一丸となって立て直す。
経営理念は「会社の継続と成長、地元に必要とされ、信頼される企業」。鹿児島で海洋国家日本の造船技術を継承したい思いがこもる。
業界団体では現在、九州小型船舶工業会と県造船協同組合の代表理事を務め、船舶の安全航行等を影で支えている。
鹿児島市錦江台1丁目に妻と2人暮らし。趣味はたまにゴルフコンペの参加。歩くことが好きでコースではカートを使用しない。母(トシさん)は叙勲を受章。「それぞれの分野で功労が認められたことは素直にうれしい」と最後に付け加えた。いちき串木野出身の76才。
(池田孝仁・報道部総括主任)

会員ページ

