かお…人 就任にあたって 意気込みを語る
2025年04月26日号(4面に掲載)
鹿児島市環境局長に就任した 濵田 孝行さん/よい環境を次世代に
「責任とやりがいを感じている」-。
住民の暮らしを支える廃棄物処理や地球規模で考えなければならない脱炭素化は、環境を次の世代へ引き継ぐための意義ある取り組み。行政機関として「市民のためになるか」を念頭に、着実な推進を図る。
環境政策は「経済活動との両立が課題」。成り立たせるには、市民らの理解を得ながら「再生可能エネルギーへのシフトチェンジを計画的に進める必要がある」と語る。事業者など外部への働きかけだけでなく、庁内の調整も欠かせない。通算10年となる秘書課の経験で培った人とのつながりを「貴重な財産」と話し、内外の関係者と協力体制を築く。
仕事の原点は「自治省(現総務省)への派遣」。当時の上司の「明日がよくなるなら、法令でも制度でも変えればいい」の言葉は、今も自身の中心にある。前例踏襲をよしとしない主義で、同市初のPFI事業である鴨池公園水泳プール整備も担当した。
太宰治の「微笑もて正義を為せ」が信条で「机に貼って戒めるが、なかなか難しい」と話す。非日常を楽しむ息抜きに海外ドラマ〝ブラックリスト〟も鑑賞する。
成城大学法学部を卒業後、1990年7月に入庁。産業政策課長や健康福祉推進部長を経て現職。妻と長男と同居、県外の次男もこの春就職した。鹿児島市出身の58歳。
(西野翔太・報道部記者)