かお…人
2025年04月24日号(4面に掲載)
鹿児島市都市計画部長に就任した 外薗 正和さん/選ばれるまちに
「都市間の競争に負けず、市民や観光客から選ばれるまちに」-。
若年層の流出や少子高齢化が進む中で、都市経営の視点を取り入れて「高齢者や子育て世代が安心して暮らせるコンパクトなまち」の実現に尽力する。社会情勢の変化を的確に捉えるとともに将来(未来)を見据えて「できることから着実にやっていきたい」。
鹿児島中央駅から天文館、本港区、鹿児島駅までの中心市街地は「回遊性がカギ」。〝歩いて楽しめるまちづくり〟などの施策が来街者を増やし、稼ぐ力の向上にもつながると信じて事業を推し進める。
厳しい財政状況と向き合う土地区画整理では「優良財源の確保が課題」とし、関係職員に「情報収集に努めて最適解を考えて」と期待する。他都市の状況も踏まえ「課題解決につなげる」と力を込める。
これまで、谷山都市整備課長や道路建設課長、都市計画課長を歴任。区画整理事業はもちろん、宇宿地下道の整備やふれあいスポーツランドの建設では「問題の解決に際して受注者に助けられた」と振り返る。
2人の息子は独立し、妻と2人暮らし。最近の楽しみは親が残した郷里の畑で、自身の兄弟と一緒に野菜や果物を育てること。
鹿児島大学農学部卒で1990年入庁。指宿市出身の58歳。
(西野翔太・報道部記者)