薩摩川内市 AIデータセンター関連整備
2026年10月08日更新
唐浜産業用地 造成費120億を想定/工業用水道 延伸・更新で70億
薩摩川内市に予定している国内最大級のAIデータセンター建設計画を受け、市は8日、周辺での関連産業の立地を見据えた「さつませんだいGX戦略地域整備基本構想」を取りまとめ、初公表した。東側の保安林部分(約25ha)は、仮称・唐浜産業用地として整備する方針で、概算工事費は用地造成で約120億円、工業用水道の整備で約70億円を算出。発注主体やスケジュールは、市場性調査の結果を踏まえて判断する見通しだ。
カイシンデジタルインフラストラクチャーが整備するAIデータセンターは、川内港の背後地に位置するサーキュラーパーク九州の敷地(川内火力発電所跡地、約25ha)に建設する計画。市は、関連産業の集積を見据えて一体的な用地開発事業を行う方針を示しており、9月には国のGX戦略地域(データセンター集積型)にも認定された。
今回明らかにした基本構想では、一帯を「さつませんだいGX戦略地域」と称し、エリアごとの優先誘致業種を示したゾーニングや土地利用計画、将来イメージなどを公表。概算工事費は、仮称・唐浜産業用地の造成費を約120億円、工業用水整備費を約70億円(延伸区間約2・5㎞・新設約40億円、既設更新等約30億円)と試算した。
保安林解除を視野に入れる仮称・唐浜産業用地は、用地需要の明確化に向けて市場性調査を実施中。「造成済みで、かつ工業用水道が整備された用地への企業の進出意向の有無」「用地開発、工業用水道整備、用地分譲、その他運営事業への企業の参画意向の有無」-の2項目を柱に調査し、事業者の進出意向がなければ用地開発は市土地開発公社、工業用水道は市直営で整備する方針だ。
市では、カイシン社の事業スケジュールを踏まえ、2028年度までに用地開発と工業用水道の延伸工事を完成する計画で、整備に当たっては民間活力の活用を検討している。
■6・4MWの初期稼働へ
来月末にも着工か
AIデータセンターは、モジュール型による6・4MWの初期稼働に向け、詳細設計や関係機関との協議を進めている状況。順調に進めば、11月末をめどに着工する見通しで、27年8月ごろの稼働を目指す。概算事業費は約150億円。別途で約450億円相当のサーバー関連投資の創出を見込む。
カイシン社が掲げる2033年春までの稼働目標は350MW。8月下旬には、クラフティアと信越科学産業の共同出資による特別目的会社「薩摩川内DCエネルギーマネジメントセンター合同会社」が設立された経緯がある。

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