県内初の外国人検定委員 

2026年09月08日更新
県内初の外国人検定委員 

ロンさん2回目の臨場  /随時3級試験

6月で来日12年目のグエン タイン ロンさん(山之内工建工事課長、30歳)が6日、県内初の外国人検定委員として、2回目の国家検定随時3級試験の現場に臨んだ。外国人が2年余りで身に付けた技能レベルを評価し、学ぶ側から技能伝承の主役の一人になった。

 この日、鹿児島市の鹿児島高等技術専門校で県知事所管の技能検定試験(4職種実技・一部学科)があり、ベトナムとインドネシア、ミャンマーの型枠施工実習生6人の実技を採点。山之内浩二さん(山之内工業社長)と別々に3人、技能実習2号実技の修了要件を判定した。

 ベトナム出身のロンさんは、技能実習3号を経て来日6年目の2020年、県内型枠業界初の特定技能1号の在留資格を取得。23年には1級型枠技能士となり、同年秋、型枠業で九州初、全国で2人目の特定技能2号の資格を取得してきた。

 前回5月以来、2回目の検定委員を務めたロンさんは「検定ではより公平な判断に努めた。さらに勉強してわかり易く教えられるよう頑張りたい」と意欲を示す。一緒に採点した山之内社長は「今は随時試験だが、(日本人が多い)前後期試験になるとさらに信頼は高まる」と期待を寄せた。

【記者の眼】

 随時3級試験は県内各会場で2カ月に1回実施。初級の技能労働者が習得すべき知識や技能として、3級技能士と同等レベルの有無が判定される。技能実習制度では合格で、実習継続(技能実習3号)若しくは「特定技能1号」への移行が可能になる。

 こうした意義と役割を持ち、2回目の検定委員を務めたロンさん。かつての「学ぶ側」から「評価・教える側」へと、社内にとどまらず業界内でもステップを踏んだ。外国人労働者の定着や技能伝承の担い手だけでなく、多文化共生社会の進展を象徴する節目となった。

(中間健治・報道部、編成部)

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