東西南北
2026年09月03日更新
見出し(縦)=自然の猛威まざまざと…/見出し(横)=どう立ち向かう?建設業の技術力
胸が締めつけられるような被害をもたらした今回の熊本地震。発生から1カ月が過ぎた被災地では今もなお復旧活動が続き、県内建設業界からも多くの支援が寄せられている。
「道路の大切さを改めて感じた」
九州自動車道と南九州西回り自動車道は一部区間で通行止めが続き、こうした声が相次いだ。橋桁に1m超の段差が生じた西回り道にいたっては「通行再開まで少なくとも2年は要する」との見方だ。
自然の猛威に打ちのめされた多数のインフラを見ると、15年前の東日本大震災の姿がよみがえる。人為をあざ笑うかのようになぎ倒された防潮堤、横転したままの建物、陸地に打ち上げられた無数の船…。直後の現場は、カメラのシャッターを切るのもためらってしまうほどの光景だった。
その一方で、『くしの歯作戦』と称された道路復旧には注目が集まった。内陸部を南北に貫く東北自動車道と国道4号を縦軸ライン、三陸沿岸へと通じる複数の国道を横軸ラインとした道路啓開を行い、1日足らずで〝命の道〟を11ルートも確保した好例だ。
公共事業はいま、「国土強靭化」と銘打った防災インフラの整備に力を入れている。計り知れない自然の猛威に、建設業の技術力がどう立ち向かうか。私たちはこの終わりなき戦いを次世代にもつないでいかねばならない。
(田原謙一・常務取締役(兼)川内支局長)

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