東西南北
2026年07月23日更新工事看板の文言に〝違和感〟/「ご迷惑を~」は適語か?
「ご迷惑をおかけしております」
現場ですっかり見慣れてしまった工事看板の文言。ただ、この表現に違和感を抱く人も少なくない。
先般あった業界団体と行政機関との意見交換会の場でもこの話題が上がった。
「公共工事は〝迷惑〟なんでしょうか?」
ごもっともである。解釈するなら「地域の安全や利便性向上のためにやっている工事なのに、そこまでへりくだった言葉が必要だろうか?」といった思いだろう。
では、どんな表現がしっくりくるか。言い換えるならば、「ご不便をおかけしております」「○○のための工事です。ご協力をお願いいたします」-などが頭に浮かぶ。語意に込めたいのは「地域や社会ために役立つ工事をしている(迷惑な仕事ではない)」という一般の理解だ。
工事看板は国や自治体ごとに基準が定められ、これに基づいて設置される。近年では、工事名をより分かりやすい表現で伝えたり、イラストを入れたりと、現場のイメージアップを図る工夫が施されている。こうした中だからこその違和感なのかもしれない。
全国では、あえてこの文言を避ける工事看板も出回り始めた。時代の移り変わりとともに、何事もアップデートが求められる。
(田原謙一・常務取締役(兼)川内支局長)

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