東西南北
2026年05月14日更新
地方の心地良い「距離感」/公共事業の〝理想の姿〟も
業界団体の通常総会がピークを迎え、管内を飛び回っている。4~5月の2カ月間でその数は30以上。スケジュールが重複し、取材や懇親会の出席がかなわない団体もあることが何とも心苦しい。
赴任して半年が過ぎ、業界、行政を問わずさまざまな出会いに恵まれた。各首長から声を掛けていただく機会も増え、その距離感に心地良さを感じている。
地方の取材では、「公共事業と地域とのつながり」を感じる機会が多い。最近特に印象に残っているのは、薩摩川内市が手掛けた飯母橋の架け替え工事。地元のコミュニティ協議会が開通式典を主催し、何よりもその場に訪れた住民の数には驚かされた。
「長年の悲願だった。地域の声を形にしてくれた市や施工業者に改めて感謝したい」
その思いは、子どもから大人まで多くの地域住民が喜びを分かち合う姿からうかがい知ることができた。この光景こそ〝公共事業の理想の姿〟であろう。
公共事業の必要性を一言で表すと、よく「未来への財産」と表現される。その橋渡しを行うのが私たち専門紙に課された使命だ。
「地域に密着し、業界と行政をつなぐ架け橋に-」
このほど、創刊70周年の節目を迎えた本紙の変わらぬ理念である。その礎となってきたのは、まさに〝読者との距離感〟。日々胸に留めておきたい。
(田原謙一・常務取締役(兼)川内支局長)

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