「現場を支える主役たち」~建設ディレクター導入事例~①【全3回】
2026年04月15日更新国基建設(鹿屋市)切通ひかりさん/信頼築き、積極的な対話で
新しい働き方の一つに「建設ディレクター」が注目を集めている。ICTやコミュニケーションスキルを生かし現場をサポートする新しい職域だ。これまで全6回にわたり、全国の企業を紹介してきた。今回、県内版として3社(全3回)を取り上げる。実際に携わる人物にスポットを当て、いきさつや業務内容などを聞いた。
地元で暮らす父親を通じて、自社の魅力を知ったと話す切通さん。「将来に向けて変わっていける会社」と父親の言葉に後押しされ、まったく未知の業界(大学の言語文化学科卒)に飛び込んだ。
入社を決めるまで建設業界とは縁遠く、どんな仕事なのかもイメージできないほど距離感があったという。総務部に所属しているが、専務直下で人事や広報を中心にした業務を手掛ける中で「建設ディレクター」の認定資格を取得。現在、当社で唯一の建設ディレクターとして活動している。
業務内容は幅広く、工事現場に関わる書類の手配や作成、管理からドローンを使った撮影、ICT推進まで。「現場代理人の方たちは責任感が強い人ばかりで、当初は建設ディレクターとして支援を申し出ても〝自分でやるから〟と断られていました」と振り返る。
そこで世代の近い代理人に相談し、信頼に足る実績をつくることに。具体的な提案に加え、積極的なコミュニケーションを図りながら開拓し、徐々に浸透してきている。
大切にしているのは「省力化」と「効率化」。同じエネルギーで成果を増やすためにも、社内DX化にも注力。オンラインでの会議や情報共有などコロナ禍に学生時代を過ごした経験を存分に生かしている。建設ディレクターの業務を通じて、社内のベテランから若手、協力会社、発注者など、多くの人と関わる機会が増えた。「人が好き、新しいことが好きな私にはもってこいの働き方ができている」と話す。
理解や対応力を高めるため、施工管理技士補の資格を取得。これから先、優秀技術者としての表彰を目指し、土木・建築・管工事の資格も取るつもりと前を向く。

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