佐藤氏 技能グランプリで2回目の金賞

2026年03月30日更新
佐藤氏 技能グランプリで2回目の金賞

日本一の家具職人/応援を力に

志布志市の佐藤建具・ふすま店の4代目である佐藤隆洋氏が第33回技能グランプリの家具職種で金賞に輝いた。2017年には建具でも金賞を受賞。念願だった2冠達成に佐藤氏は「まだ夢を見ているような気持ち。周囲の応援が本当に力になった」。

 2月28日から2日間行われた家具職種の競技には全国から10人の選手が出場。日本一の職人を目指して技を競った。既に建具の匠として知られる氏は「木工の基礎は家具分野で学んだため、(家具職種での)金賞を熱望していた」と今大会に挑戦。家族や同業者の応援を受けて悲願だった家具での日本一に輝いた。

 大会に向けた練習と仕事の両立は容易ではない。自身を「短期集中で本番に臨むタイプ」と評するも、本番の1週間前、作業中に左手の親指を負傷してしまい、指先がうずく状態で最後の追い込みを行った。落ち込む佐藤氏に、かおり夫人は「できる練習に集中しては」とアドバイス。部分練習に取り組み、技を高めた。

 事前公表の課題の中で、本番直前の公開となる扉の仕口の仕様。予想した加工法が外れてしまい、一度も練習していない課題と向き合うことになった。競技中は課題の難しさに「何度も逃げ出したくなった」と振り返る。最後まで投げ出さなかったのは「現地で応援してくれた家族や親戚のおかげ」。夫人や次男の〝熱い視線〟が大黒柱の背中を押した。

 標準時間である11時間30分に対して、佐藤氏は11時間29分で完成提出。時間内に提出できたのは2人だけという高難易度だったが、最後の粘りが勝敗を分けた。

 長年の努力が実を結び、2度目の栄冠を手にした。今後は「後進の育成にも力を注ぎたい」と話し、「他県から〝鹿児島の職人は強い〟と言われるように技を伝えていきたい」と力を込める。

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