25年全国住宅着工
2026年02月09日更新
62年ぶりの低水準/本県6873戸と逆風
2025年の新設住宅着工数が、1963年に次いで最も少ない74万0667戸となったことが、国土交通省の建築着工統計調査で明らかになった。リーマン・ショックの影響で落ち込んだ2009年の着工戸数よりも少ない。住宅価格や労務費の高騰、改正建築物省エネ法・建築基準法の施行などが着工戸数の減少に影響した。本県も873戸(前年比15・4%減)と数字を大きく落とした。
利用関係別の着工戸数を見ると、持ち家が7・7%減の20万1285戸、貸家が5%減の32万4991戸、分譲住宅が7・6%減の20万8169戸といずれも減少した。
分譲住宅のうち、マンションが12・2%減の8万9888戸で、15年ぶりに10万戸に届かなかった。労務費や資材価格の高騰だけでなく、開発適地の取得しづらいことも要因の一つだという。
一戸建て住宅は4・3%減の11万5935戸。住宅価格の上昇に伴う購入意欲の低下により、土地の仕入れを控える事業者も多い。本県分はマンションが571戸で15・9%減。一戸建て住宅は912戸の12%減となった。国交省は「減少幅は小さくなったものの、引き続き弱含み」とみている。
着工戸数の動向をみると、4月の改正建築物省エネ法・建築基準法の施行が大きく影響したことが分かる。2~3月は、改正法施行前の駆け込みで大幅に着工戸数が増加し、4月以降はその反動による減少が10月まで続いた。
県内の関係者もネガティブな影響を注視する。資材販売会社の経営者は「不安定な情勢が続き、経営への影響を避けられない状況。1社が倒産すると取引先である多くの企業に波及するため不安視している」と語る。

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