鹿児島市 24年度入札くじ件数

2025年11月21日更新
鹿児島市 24年度入札くじ件数

発生率5割下回る/4年連続で半数近く

鹿児島市が発注した2024年度建設工事で、総件数810件のうち過半数を下回る401件が「電子くじ」による落札だったことが分かった。発生率は49・5%。21年度は48・9%、22年度は52・3%、23年度は52・5%となっており、4年間連続で5割前後となっている。

 主要工種の発生率は、電気が最も減少し、23年度から20・6ポイント減の53・5%(43件中23件)を記録。次に建築の減少率(12・9ポイント)が大きく、30・2%(53件中16件)となった。管(56件中15件)や舗装(77件中53件)も下がり、それぞれ26・8%(7・4ポイント減)、68・8%(4ポイント減)で推移した。

 工事件数が最も多い土木は微減。325件中135件が抽選となり、発生率は41・5%。前年度比で1・9ポイント減った。一方、造園のくじ入札の割合は増加。16件中14件が抽選となり、5・4ポイント増で推移した。

 19~23年度の入札の総件数を振り返ると、19年度が1214件、20年度が1176件、21年度が842件、22年度が1046件、23年度が984件。19年から流行した新型コロナウイルスに伴い、感染対策を優先した予算編成もあったが、コロナ禍明けの24年度は過去6年間で最も少ない総件数となった。

 全国的にも得策が見出せない電子くじ入札。積算能力の向上が要因とされ、その発生率の高さなどから、県内では「最低制限価格の引き上げ」を求める業界団体がある。総件数が減少傾向にある中、運任せの結果が地元企業の経営に直結していることは事実だ。

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