伊作峠にトンネルを
2025年10月20日更新早期実現へ決起大会/250人が参加
県道谷山伊作線の伊作峠にトンネル建設を目指す期成会(有村則男会長)の決起大会が16日、日置市の吹上中央公民館であった。路線は同市吹上町と鹿児島市を結ぶ主要地方道であり、整備の具現化に向けて予備設計も推進中。災害に強い安全な通行区間の誕生を願う地元住民ら約250人が参加し、早期実現へ心を一つにした。
期成会は2018年に設立し、関係機関への要望活動などを展開。県は20年度からルート検討等を行い、23年度にその案を選定したほか、24年度で予備設計を発注している。鹿児島市谷山地区でも期成会が設立されており、機運が高まっている。
開会後、副会長の永山由高日置市長らが挨拶に立ったほか、通勤で路線を利用する移住者が登壇して「夜間や積雪時の走行が不安」などと早期整備を切願。「トンネルの完成が観光発展につながる」と期待を寄せる吹上砂丘荘(民間運営)の関係者も思いを綴った。
ほか、来賓として元農林水産大臣の小里泰弘氏、衆議の三反園訓氏、県土木部長の木佐貫浄治氏が祝辞。閉幕を前に期成会幹事である廻政治氏(新興エコ会長)と倉園和浩氏(つばめ機動建設社長)がそれぞれ大会宣言、「ガンバロー三唱」の発声を行った。
有村会長は「(谷山伊作線は)朝夕と交通量が多く、緊急車両などの円滑な走行に向けてもトンネルの存在が欠かせない」とその必要性を強調。「日置市民、吹上町民にも引き続きアピールしていきたい」と地域一丸となって取り組んでいく姿勢を見せた。