経営・技術者が鹿工高生と語る
2025年10月02日更新業界の明るい未来伝達
県建設業協会(藤田護会長)は9月26日、鹿児島市の鹿児島工業高校で「若手経営者と語る会」と「若手技術者との交流会」を開催した。建設技術系と建築系の2年生約80人が参加し、業界と県内建設業の魅力について語り合った。
建協人材育成対策室の小林尚智室長は「県内企業の魅力を知ってほしい」と挨拶。同校の北吉美大教頭も「就活解禁日まで1年を切った。貴重な機会を進路選択に生かしてほしい」と呼び掛けた。
「若手経営者と語る会」では、ヤマグチの山口秀典副社長(県建設業青年部会副会長)が、水や電気、道路といったインフラなどの整備を例に「建設業は果たす役割が大きく、今後も必要とされる産業」とし、業界の明るい未来を伝達。8月にあった大雨災害の復旧活動を挙げて、現場の動きを説明するとともにやりがいを語った。
「若手技術者との交流会」は会場を二つに分け、土木・建築に携わる技術者と生徒が車座になって実施。生徒らは、就職活動の準備をはじめ、職人とのコミュニケーションの取り方など学生時代にできることや就職後の将来について質問を重ねた。「県内で働くやりがい」を尋ねられた若手技術者は「地元に貢献することができる」「実家のサポートを受けながら仕事に専念し、技術を磨くことができる」と魅力を答えた。