出水市野田地域 屋根付き広場整備

2025年05月21日更新
出水市野田地域 屋根付き広場整備

S造850㎡を構想/来年度夏までに発注か

出水市が野田地域に整備する屋根付き広場は、基本・実施設計に着手する。約3500㎡の敷地に遊戯・付帯施設などを導入する方針で、このうち大屋根施設はS造850㎡の規模を構想。順調にいけば、2026年度の夏ごろまでに工事発注に移る見通しだ。

 屋根付き広場は、過疎地域の指定を受けた旧野田町地域の活性化を図ることが目的。地域の各種団体のメンバーで構成した検討委員会により協議され、その結果を踏まえて整備する方針を固めた。市民の集いの場や関係人口の創出の場所となるような施設を目指す。

 整備場所は、旧野田支所跡(野田町下名)。導入施設は現時点で、①付帯施設(倉庫やトイレ)②遊戯施設(遊具やベンチ、四阿等)③オープンスペース(園名版や案内板、車両対応の舗装等)④19台程度の駐車場(身障者用含む)と8台程度の駐輪場-などを考えている。

 膜屋根を構想する大屋根施設は、雨天時にもスポーツ等の日常利用に対応可能。イベント時や災害時にも活用できる空間を創出する。面積(規格)は850㎡(25×34m)、有効天井高(インプレーエリア)は4m以上。防球ネットや照明、人工芝、ミストシャワーを備える計画だ。

 基本構想・計画(日本工営都市空間)は、24年度末に策定。建築本体と設備関係の基本・実施設計の指名入札はこのほど行い、それぞれの業務を田代設計工房とアムーンに委託した。期間は270日間で、25年度末までに大屋根と倉庫(約30㎡)、トイレ(約20㎡)の詳細をまとめる。今月には、外構の設計と地質調査の指名競争入札を行う。

 着工は、早ければ26年度の夏ごろの予定。工期は、現在も進める設計業務で詳細を詰めるため確定していないが、着工時期や規模感から27年度に繰り越すことも想定される。

Kiss Web会員になるとすべての内容を閲覧できます。
まずは1週間の無料体験にお申し込みください。
会員の方はよりログインしてご覧ください。

無料体験申し込み
Kiss Webとは?