新任建設部長インタビュー
2025年05月01日更新「奄美群島の発展を牽引」/県大島支庁建設部長 佐多 悦成(さた よしなり)
離島勤務3回目。県大島支庁に初赴任して以降、奄美群島の地元自治体への挨拶回りや現場視察に忙しい日々を送る。「多くの自然に囲まれた癒しの環境である一方、奄美は島嶼で、台風常襲地帯。交通・防災インフラの重要性を強く感じており、地域整備する責任に身が引き締まる思い」。
奄美群島では航路・航空路が交通手段として不可欠。県は港湾で防波堤整備や名瀬港岸壁の耐震化、旅客ターミナルの整備、空港では滑走路端安全区域(RESA)の整備を進行中。道路では、おがみ山バイパス(奄美市)など交通安全対策を各島で取り組む。さらに防災面では、浸水被害を受けた河川の改修や土石流被災地である久慈地区の砂防堰堤整備、急傾斜地崩壊対策を計画的に進めてきた。
「奄美群島の社会基盤整備はいまだ未整備な箇所が多い。観光客増加による経済効果なども視野に入れた、着実な整備が必要と考える」。次世代に向けて「魅力あるふるさと」をつくりあげる一翼を担いたいとの思いは強い。地域発展に全力を注ごうと意欲を見せる。
鹿児島市出身。早稲田大学理工学部土木学科卒。入庁後は甑島や屋久島での勤務を経験。本庁土木部港湾空港課長を経て現職。マラソンが趣味で、フル、100㎞を完走するほど。モットーは「直接対話すること」を大事に、笑顔が出る人間関係づくりを大切にしている。56歳。
(川内博文・大島支局長)