志布志市 旧ひばりビルを交流施設に
2025年04月04日更新工事費6・7億 4月中にも分離発注/EV新設も視野に改修
志布志町は、2022年5月まで遊技場等として利用されていた旧ひばりビル=写真=を改修し、多世代交流施設として活用する計画だ。2025年度当初予算に約6億7500万円の工事請負費を盛り込み、早ければ4月中にも設備分離で発注する構え。整備に当たっては、エレベーターの新設も視野に入れている。
旧ひばりビルの所在地は、志布志町志布志2丁目2562-6。市役所に近く、商店街の沿路に立地している。建物規模はS造4階建1186㎡。1987年の建設から2011年に1階部分を増築し、遊技場や事務所(従前は公衆浴場)、住宅として利用されていた。
市では、23年度に同ビルを購入し、劣化度調査や図面の復元等を行いながら活用方法を検討。屋内遊具やコミュニティースペース、コワーキングスペースなどを設けた多世代交流施設として改修する方針を固めた。
実施設計は畠中設計が担当。新施設は1、2階を遊具スペースとし、2階にはカフェも設ける予定。3~4階はコワーキングスペースや相談スペースなどを配置する。建物は躯体を生かして全面リニューアルする方向で、間仕切壁などの内部改修や屋上防水、外壁改修、設備更新、遊具設置のほか、エレベーターの新設も計画している。
25年度当初予算に盛り込んだ工事請負費は6億7504万円。整備に当たっては、建築本体のほか、電気、機械設備、エレベーターを分離発注(外構は検討中)する方向で、早ければ4月中にも建築本体とエレベーターの入札を先行する。
順調に進めば、新施設の供用は26年夏ごろとなる見通し。指定管理者による運営も含めて検討する。