技術士第1次試験
2025年03月27日更新
5年生 累計21人合格/鹿児島高専
鹿児島工業高等専門学校の都市環境デザイン工学科の5年生から、技術士第1次試験の合格者が累計21人誕生した。卒業式を迎えた39人のうち、過半数以上が通過。全国にある高専の中でも高い実績を維持し続けている。
第1次試験は、日本技術士会が主催し、基礎など3科目の問題を筆記形式で出題。受験地が福岡市と遠方にあるが、業界企業(鎌田建設、国土技術コンサルタンツ、渡辺組)の寄付金のおかげで、受験生を貸切バスで送り出すことができている。
同学科の学生は、これまで4年生が対象の対策授業「工学演習」を中心に勉強。試験の専門科目で「建設部門」を選ぶにあたり、建設コンサルタント勤務に務めるOBから内容を教えてもらった。学習面でも多数の業界関係者から支援を受けている。
2024年度の同校合格者は、3年生が2人、4年生が12人、5年生が7人の計21人。就職や進学の際、履歴書に資格を書くことができるため「これまでの努力が自信につながった」などと話している。
同年度試験統計によると、建設部門の合格率は35・5%(前年度比1・2%減)だった。