恐竜博物館「甑ミュージアム」完成

2025年03月24日更新
恐竜博物館「甑ミュージアム」完成

薩摩川内市甑島 4月1日、オープン/観光・交流拠点としても期待

薩摩川内市が整備を進めてきた恐竜化石等博物館「甑ミュージアム」が完成し23日、同市鹿島町の現地で完成記念式典および内覧会があった。市や工事関係者ら約50人が出席し、テープカットをするなどして完成を祝った。4月1日からオープンする。
 同施設は、2008年に県内で初めて恐竜化石が見つかり、発掘体験会などでさらに多くの化石が発見されたことを受けて10年に同市鹿島支所内に常設展「甑島の化石展」を設置。15年度に常設展示室をリニューアルし「甑ミュージアム恐竜化石準備室」を開設した。20年度に実施設計を策定し翌年度に工事着工した。RC造3階建約2201㎡。改修工事費は約5億2900万円(設計費含む)。
 1階には、甑島に見つかった大型恐竜に近い骨格標本などの展示ホールや見学ができるクリーニング作業室など。2階は甑島の約1億年の歴史と現在の自然環境を分かりやすく紹介する立体地形模型(プロジェクションマッピング)など、3階は、映像設備などを備えた多目的ホールなどを設けた。
 式典では、実施設計や改修工事に携わった事業者に感謝状を贈呈。田中良二市長は「甑島の調査・研究の拠点としてのみならず、全天候型の観光・交流拠点として新たな経済波及効果を生み出し、地域が誇りに思える博物館となることを期待したい」と挨拶した。
 なお、完成に合わせて、建築改修工事を行った宮内建設はロビーチェアやカタログスタンド、電気改修工事の田原電設は3階多目的ホールに恐竜を形どった時計を寄贈した。
 工事関係者は次の通り。
 実施設計=FRONT-A▽建築改修=宮内建設▽設備改修=野島電工 田原電設

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