これは言わせて!~拝啓 発注者様~30

2026年09月15日号(3面に掲載)
これは言わせて!~拝啓 発注者様~30

入札契約制度や設計・積算、現場施工など、公共事業を取り巻く環境は時代とともに変化しています。いま業界が抱える課題は何なのか。幅広い声を吸い上げて、毎月1回発信します。

=総合編=
予算確保で発注増を

◆資材価格が上昇して1件当たりの工事費が増加し、公共工事の発注件数が減少している。地域の建設業が社会的使命を果たしていけるように公共事業予算を確保してほしい。
◆工程表をメール送信でなく、紙ベースでの持参をたびたび求められる。振興局から遠い地理的ハンディがあるため、方法を統一できないだろうか。
◆国、県の公共工事は週休2日の導入が進んでいるが、市町村工事では未導入の自治体がいまだにある。いずれの発注機関も共通認識として取り組んでもらいたい。
◆近年の異常気象により工事着手後、工期遅延や設計変更協議の増加など受発注者双方の負担が増大している。気象条件の変動リスクを考慮した契約方式の検討を。

=建築編=
猛暑対策の拡充

◆近年、夏の猛暑が厳しさを増している。国土交通省官庁営繕部では猛暑期間を回避した発注や休工可能などに取り組んでおり、これと同様の取り組みを県や市町村に広げてもらいたい。
◆防衛省では、ナフサ由来等の建設資材を材料ごとでなく「指定品目」として一括してスライド判定を行っている。建築一式工事において優れた運用であり、他の発注機関も検討を。

=土木編=
河川工事を矢板締切で

◆河川工事の締切は大半が大型土のうだが、せまい箇所では出水リスクが高まる。作業の安全性も格段に高まることから、災害査定段階での矢板締切の設計計上を。
◆熟練技能者が少なくなり、法切作業ができるオペレーターがいない。経費や施工面からICT化を進めてほしい。

=設計・コンサル編=
優良業務表彰の拡大を

◆優良業務表彰は、技術力の向上やモチベーションアップにつながり、担い手育成に効果的だ。工事は各地域振興局、支庁ごとに表彰しているが、表彰件数を工事並みに拡大してもらいたい。
◆事業特性や地域事情を踏まえた適切な工期を確保してほしい。繰越制度やゼロ県債を活用し、引き続き早期発注と納期の平準化を。

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