会社のレガシー 明興テクノス(中)

2026年05月26日号(16面に掲載)
会社のレガシー 明興テクノス(中)

技術は人とともに/共有と継承がカギ

社の成長を支えてきた社員について、山ノ内元治社長は「建設業は労働集約型産業。人がいなければ成り立たない」と語り、社内教育に力を注いできた。

 自身は、上智大学大学院理工学研究科電気電子工学専攻を修了し、10年間の九州電力勤務を経て2013年に明興テクノスに入社。当時、社長であった文治氏は、息子に2年間、現場代理人や製造担当を任せた。その後、21年に元治氏が社長へ就任。現場を知るからこそ教育の重要性を感じ、社内の学びの機会を大切にする。

 「背中を見て学べ」では今の若手は育たないと仕事の棚卸しに取り組み、タスクと必要なスキルの言語化を進める。オールドスタイルの職人からは嫌がられたが、人事評価シートなどは「自分への手紙と思って書いてほしい」と訴え、200人以上のメッセージに目を通す。自身を社員が輝く舞台のための〝裏方〟と表現する山ノ内社長は「工事業と製造業が同時に存在する点が当社の特長。人材育成の幹は多能工であること」と語る。
(次号につづく)

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