建設のみかた④

2026年05月14日号(14面に掲載)
建設のみかた④

~30年後の中小建設業者の勝ち残り対策とは~/あおいコンサルタント 山本 昌幸

前回から人材不足を解消するための点検内容の説明に入りました。

 今回もその続きです。「人材不足点検シート」の6つの要素は以下の通りでしたね。
1:経営の安定性  2:社会からの賛同  3:人材の育成
4:自走組織の実現  5:待遇への反映  6:労務/安全

 今回は、二つ目の「2:社会からの賛同」です。
2:社会からの賛同 ①自社求人サイトに「社長の笑顔の写真」と「従業員への想い」が掲載されているか

 これは、人材に応募してもらうために非常に重要な要素です。

 正直、大企業の場合、経営トップである社長がだれであろうと、どんな人物であろうと、一般社員にとっては、たいした問題ではないのです。しかし、中小企業における社長は、人材にとって非常に重要なのです。

 大企業の場合、一生、社長と話す機会はないかもしれませんし、一緒に食事する機会もないでしょう。数年すれば社長は交代する可能性も高いのです。しかし、中小企業の場合、「社長!」と社内で呼べば、「オォー」と返事してくれる場合もありますし、一緒に外出する機会や食事することもあるでしょう。

 また、中小企業の場合、社長の考えがダイレクトに組織経営に反映します。要するに、中小企業=社長ということです。

 求職者やあなたの会社に興味を持った人材にとって、
・社長はどのような方なのか?
・どのような会社にしたいのか?
・人材やお客様にどのような思いを持っているのか?

 などを明確に自社サイトなどで伝える必要があります。もちろん、社長の笑顔の写真と一緒に。余談ですが、この社長の写真は、プロに撮ってもらい、間違っても腕を組んで偉そうな写真にしないことです。
2:社会からの賛同 ②自社求人サイトで「働きやすさ」「やりがい」について根拠や客観的な証拠を示しているか

 求人募集している組織が社会や求職者からの好感度を上げるために「自社の良いところ」「働きやすい職場環境であること」「やりがいのある仕事であること」を消化不良になるくらい列挙しているサイトを見かけますが、実は、このような“自社の優れたところ”を自らPRすればするほど、そのサイトを見ている人材からすると「本当かな?」と疑問を持たれることが多いのです。いわゆる不信感です。

 では、どうすればよいのでしょうか?それは、提示した自社の優れたとことの根拠を示すのです。なぜ、優れているのか?ですね。

 例えば、「ウチの会社はとても働きやすいです。なぜなら…」という感じです。

 次回から、人材不足解消の切り札である「人材育成」について説明します。

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