人手不足時代の組織開発

2025年10月21日号(3面に掲載)
人手不足時代の組織開発

評価制度と感謝しあう文化/福留 進一(㈱現場サポート 代表取締役社長)

9月24日のNHK「クローズアップ現代」で、地方女性と低賃金について放映された。その中で評価制度の必要性を有識者が語っていた。短時間でインパクトのある放送をするためやむを得ないかもしれないが、土台がしっかりしていない状況での評価制度の導入は、少なからずハレーションを生み、混乱する可能性が高いと考える。前回も述べたが、採用・共育・評価制度などの組織作りを進めるにあたり、基本ソフトとなる部分は企業文化作りであると考える。

 どこから着手すべきかだが、お勧めは「感謝しあう文化作り」である。親しくしているブンカ巧芸社さんには、ありがとうメッセージで作られた「感謝の木」が会議室に飾ってある。当社では現場クラウドConneに「ありがとう掲示板」があり、毎日多くのありがとうメッセージが書き込まれている。しかもこのメッセージが書き込まれると全社員に通知が届く仕組みになっている。感謝の気持ちを醸成することは、組織にエネルギーを与え、明るさをもたらすと考える。

 さて評価制度の話に戻る。この評価制度にどの程度の人がポジティブなイメージを持つだろうか?言うことを聞かせるツールだと思っている経営者もいるのではないだろうか?評価制度は社員の成長のためにあると当社では定義しているが、そのためには課題を指摘することも必要である一方で、誰かに必要とされている、喜んでもらっているという実感も必要ではないだろうか?「ありがとう投稿」も、評価制度の一部と捉え、そこから着手してみてはどうだろうか。

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