かごしま~支局長のつぶやき~東西南北~
2025年08月01日号(2面に掲載)
業界支える灯りと賑わい/奄美の夏祭り本番
きょうから8月。夏の風物詩といえば、やはり夏祭りだ。奄美群島でも、夏休み期間中の7月下旬から今月末にかけて、各地で祭りイベントが開催される。そうした祭りの舞台裏では、建設業界が地域の盛り上げに一役買っている。
最も人出が多いとされるのが、奄美市名瀬市街地で行われる「奄美まつり」(同市など協賛会主催)。例年3万人の来場が見込まれる群島屈指のイベントで、特に今年は市制施行20周年の節目とあって、地元の熱気もひときわ高まっている。
祭りの象徴ともいえるちょうちん飾りは、パレードのコースとなる市街地に約700個がずらりと並ぶ。これらは奄美電気工事業協同組合(田中博光理事長)の会員企業が設営した。高所で(大島電気工事社)は「こうした関わりは自治体のバックアップとして、電気工事業界の存在を示すもの」と語り、業界の誇りと温かさがにじむ。
祭りのにぎわいの陰には、目立たない支えがある。奄美の夏を彩るちょうちんの灯りは、地域を思う心が込められている。日々、地域の安全や社会基盤、景観づくりに携わる建設業界が、こうしたイベントでも力を発揮していることを、住民の皆さんにも知ってもらえたらうれしい。
(川内博文・大島支局長)