かごしま~支局長のつぶやき~東西南北~

2025年06月13日号(2面に掲載)
かごしま~支局長のつぶやき~東西南北~

人手不足対策/「働いてもらう」流れの確立を

南薩地域でも人手不足対策としての「ジョブツアー」や「就職キャラバン」などの取り組みが行われている。主に地方自治体や業界団体、企業が連携して地元の人材を確保するために他業種が合同で実施することが多い。
 これらを効果的に運用するためには、いくつかの工夫や施策を組み合わせることが必要だ。具体的な対策とポイントとして、まず、ターゲットの明確化。学生、新卒者、転職希望者、主婦、高齢者、外国人材など、対象とする人材層を明確にし、ツアーやフェアなどでアピールすることが大切になっている。
 魅力ある現場見学・体験として、実際の職場を見学・体験できる「ジョブツアー」は、仕事の魅力を伝える絶好の機会。参加者が「ここで働きたい」と思えるよう、社員の雰囲気や働きやすさを強調するため、現場の若手社員との座談会やランチ交流会などを組み合わせると効果的なようだ。
 また、興味を持ってもらっても、条件が悪ければ定着しない。賃金水準、勤務時間の柔軟性、福利厚生(住宅支援、通勤支援など)の改善はもちろん、夏休みを活用した1週間の体験型ツアーなどを経て就職に至るケースも増加しているようだ。
 単発イベントではなく、戦略的な広報・雇用改善・フォロー体制の一環として「来てもらう→見てもらう→働いてもらう」流れを確立して人材確保につなげてほしいと願っている。
(上久保芳幸・南薩支局長)

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