設備設計技術研修会
2025年12月11日号(5面に掲載)
最新に見識広げる/県設備設計協会
県設備設計事務所協会(櫨木信彦会長)は8日、鹿児島市のホテル自治会館で2025年度設備設計技術研修会を開いた。会員技術者ら64人が参加し、電気・機械設備に関する最新技術やその特長に理解を深めた。
研修会(CPDプログラム認定)は、電気、機械それぞれ講演があり、参加者は最新情報を習得。電気設備では河村典彦氏(パナソニックエレクトリックワークス社)から「純水素型燃料電池」の紹介が行われ、CO2を排出せず水素だけで発電。地球環境にやさしく、エネルギー自給率の向上が見込めるとして、導入メリットなどの説明があった。
機械設備では、占都達彦氏(空研工業)が「環境配慮型吹出口の開発について」と題し、結露懸念の低減や照明採用の自由度向上、従来品と比較してCO2排出量を大幅に抑えるなど、施工者の作業効率向上と環境を配慮した製品と説明。このほか、寺本凌氏(新晃工業)が体育館空調の新システム、土谷輝男氏(森松工業)が防災対策などを解説した。
櫨木会長(西栄設備事務所)は「リモートが多い中、対面での研修会は貴重な時間、協力してくれているパートナー企業の存在は大きい。参加者には、会を通して学んだ新技術・製品をいち早く現場で活用してもらいたい」と語った。

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