不法投棄合同パト
2025年11月05日号(4面に掲載)
根絶目指し、協力を
鹿児島市の鹿児島港本港区北埠頭で4日、不法投棄防止合同パトロールの出発式が開催された。県が定める11月の不法投棄防止強化月間の一環として、県産業資源循環協会(永田雄一会長)や県警察本部等で構成する隊員のほか、協力する県建設業協会(藤田護会長)なども出席。官民が連携して、不法投棄の早期発見や再発防止に取り組み、根絶を目指す。
県環境林務部の西正智部長が「日ごろのパトロールや啓蒙活動は欠かせない。根絶に向けて今後も協力をお願いしたい」と挨拶。永田会長(永田重機土木)は「不法投棄は、環境汚染にもつながる行為。〝しない・させない・見逃さない〟をスローガンに関係機関と連携を取って防止活動に努めていく」と力を込めた。
式典では「1日産廃Gメン」に任命された霧島市の鹿児島第一中学校1年の吉永愛さんと大崎町の持留小学校6年の柳原依茉(えま)さんが出発を宣言。出席者は、巡視艇や県内各地を見回るパトロール車両の発進を見送った。
■産資循環協鹿支部も巡回
粘り強く対応し
県産業資源循環協会鹿児島支部(永田雄一支部長)や鹿児島市職員が3カ所の林道を巡回し、現状を確かめた。木々の間に、建設現場や家屋の解体等で発生したと思われる廃材や家電など生活用品を確認。同市職員は「さらなる不法投棄を防ぐため、防犯カメラを設置している」と話した。下田勝利副支部長(勝利商會)は「地域の人が地道に掃除をしても繰り返される。県や鹿児島市と協力して、粘り強く一つずつ対応していくしかない」と述べた。
その後、同支部会員は反省会を実施。今後の対策方法について協議を重ねた。

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