姶良市での県道陥没
2025年08月28日号(4面に掲載)
孤立集落解消に尽力/北薩管内業者
8日に記録的な大雨を観測し道路や河川などで甚大な被害が発生した姶良市。県道堂山宮之城線の数カ所で陥没や土砂崩れが発生し、北山上自治会24世帯43人が孤立した。不通となったのは、同市北山から薩摩川内市祁答院町を経由してさつま町広瀬へ抜ける道路。姶良市側からは、道路の被災状況がひどく、復旧の見通しが立たない。被災箇所が姶良市と薩摩川内市の市境の山あいに位置することから、姶良・伊佐および北薩の地域振興局建設部は協議し、孤立集落の解消に向けて、被害が少なかった薩摩川内市側への早期開通を目指すことを決めた。
9日早朝から同路線の維持管理を受託する祁答院土木(坊野誠一郎社長)が復旧作業に協力。同日午後8時には通行できるようにした。復旧箇所は葛川沿いの道路幅員4m弱の所で、長さ15m程度陥没。大型土のうを約30袋を河川側に設置し、シラスを入れて転圧をかけて復旧した。幅員が狭い道路であったため、4t・2tダンプを使って何度も往復してシラスを運んだ。
坊野社長は「作業が始まったことを知った住民が何度も見に来ていたので、早く通れるようにしてほしい思いが伝わってきた。これからも地域のために取り組んでいきたい」と話した。