開館で式典、祝賀会
2025年04月22日号(5面に掲載)
環境教育の学びの場に/クロウサギ研究飼育施設
大和村が村内で整備を進めてきた、国の特別天然記念物に指定されるアマミノクロウサギの研究飼育施設「アマミノクロウサギミュージアムQuruGuru(くるぐる)」がこのほど完成した。20日は現地で開所記念式典が開かれ、伊集院幼村長、奄美大島島内の自治体や地元、工事関係者ら約90人が参加。自然との共存を願う施設の門出を祝った。
住所は同村思勝502-1。建物はRC造平屋建てで、建築面積775㎡(延べ床面積789㎡)。建設総事業費は8億2700万円。
クロウサギの生態研究や保護した個体の野生復帰など地域と自然との共有を学ぶ施設として計画。屋内には、クロウサギが夜行性であるため、昼夜を逆転させて生息環境を再現した観察コーナーを設けた。
来賓の三反園訓衆議、塩田康一知事は「地域の観光振興に期待」「自然保護の大切さを学べる施設」と祝辞。また施設整備に関わった団体、設計・施工者に感謝状を贈呈した。
式後、祝賀会が催され、伊集院村長は「奄美の観光振興に寄与する拠点。多くの関係者の協力によって完成を迎えた施設の運営にしっかりと取り組んでいきたい」と意欲を示した。
感謝状が贈呈された団体・企業は次の通り。
県環境技術協会 東条設計 大和建設 伊藤建設・福本建設JV 乃村工藝社 玉野電業 心拓