薩摩半島横断道 整備促進決起大会
2025年04月01日号(4面に掲載)
機運醸成へ730人が集結
薩摩半島横断道路の早期実現に向け建設促進協議会(鳥越澄夫会長)は3月29日、南九州市のコミュニティーセンター知覧文化会館で「薩摩半島横断道路」整備促進決起大会を開いた。地域住民や関係者ら約730人が出席。一日も早い事業着手を目指して、地元の熱い思いを総結集し、機運醸成に努めることを確認した。
大会では、地元住民が意見発表。薩南工業高校と鳳凰高校の生徒が「横断道路が将来、地域の活性化につながる」、菊永正三南薩観光社長は「時間短縮で観光の面でも重要」と地域の声を訴えた。
式典で鳥越会長(南さつま商工会議所会頭)は「南薩摩半島地域が求める悲願の道路。最重要な道路として活動を続け17年を迎え、一刻も早く着工できることを願っている」と挨拶。続いて、塗木弘幸南九州市長、前田祝成枕崎市長、打越明司指宿市長、本坊輝雄南さつま市長らが「災害時の緊急道路、観光促進、医療再生の拡充など地域の安全・安心な暮らしのためにも不可欠な道路である」と地域の思いを述べた。
来賓の三反園訓衆議や宮地拓馬衆議、窪田哲也参議、日高滋県議会議長らが「道路網の整備が遅れている薩摩半島の軸となる道路は災害・防災面でも最重要課題」「防災・減災・国土強靭化の観点からもなくてはならない道」などと祝辞を寄せた。
このほか、大会では西森三義指宿市議会議長が決議文を読み上げ、最後に全員の力強い頑張ろう三唱で締めくくった。