組織再編制度活用編その4
《Qその3 得意業種への集中戦略》
我がA社は土木と建築を営んでいます。また長年の付き合いであるB社も同じく土木と建築を営んでいる同業者ですが、両社が得意業種へ資源を集中させることで地域一番を目指したいと考えています。どのような方法があるでしょうか。
《Aその3》
お尋ねの現状は図1の1の通りです。今回も会社分割制度を活用することとする。つまり図1の2のようにA社は建築部門を分割してB社へ渡しB社は土木部門を分割してA社へ渡す。この分割によりA社は土木に資源を集中し、B社は建築に資源を集中した会社へと変わることができる。
[A社のメリット] 資源の集中により①メーンとなった土木業の量的拡大②土木の技術力の向上③土木の経審の評点(X1)のアップなどを図ることができる。
[B社のメリット] 同じく資源の集中により①メーンとなった建築業の量的拡大②建築の技術力の向上③建築の経審の評点(X1)のアップなどを図ることができる。
《Qその4 他社買収による技術力強化》
私は地場の建設業A社の社長です。現在資金繰りは厳しいのですが、高い技術力を持つ専門工事業者B社を傘下に入れたいと思っております。なるべく資金を使わない良い方法はないでしょうか?
《Aその4》
他社買収(M&A)の基本的な方法には吸収合併、営業の譲り受け、既存の株式の買い取り、増資の引き受け、株式の交換などがある。そのうち資金の準備を要しないものには吸収合併と株式交換があり、また傘下に入るB社が存続することとなるものには既存株式買取・増資引受・株式交換がある。そこで今回は資金の準備を要せずB社も存続することとなる「株式交換」を採用することとする。お尋ねの場合はA社とB社の株主との間で株式交換を行い、B社の株式をA社が所有しB社はA社の100%子会社となり、以前のB社の株主はB社の株式に代わってA社の株式を所有することとなる。
[A社のメリット] ①技術力の確保②経営力の拡大強化③子会社での新たな受注などを図ることができる。
[B社のメリット] ①親会社からの各種支援を受けることができる②資金繰りの安定により会社の運営・存続がしやすくなるなどがある。

