九州自治体で初の蓄電システム
ミタデンが技術提供
南九州市の知覧町郡に同市発注で整備される黒木山太陽光発電所に、九州の自治体では初めてとされるレドックスフロー蓄電システムが導入されることが、23日分かった。鹿児島市のミタデン(廣瀬和泉社長)が事業方針を提案し、設計・施工を通して技術を提供。2025年3月完工を目指す。
事業は環境省の補助金などを活用、2050年が目標の「カーボンニュートラル」に向けた国策の一環。同市所有の遊休地「黒木山」に約1000kWの発電能力を備えた太陽光発電パネルを設置、同市自営の送電線の整備と併せマイクログリッド(小規模電力網)を構築する。
発電した電気は平和公園など10カ所の公共施設に供給し、エネルギーの地産地消を図る。同事業でマイクログリッドのカギを握るのが蓄電池(容量=1125kWh)。