鹿児島建設新聞

南成工業 岩爪 晃司

Profile

県立吹上技術専門校金属加工科中退後、通信制の鹿児島実業高校普通科を卒業。資格は一級技能検定(とび技能士)等を所有。平成20年に解体業を個人創業、同27年に法人化、土木、とび・土工、解体、機械器具設置工事業の許可を取り、事業をスタート。妻と息子1人の3人家族。趣味は小さいころからの釣り。好きな言葉は、チャレンジ。姶良市出身の35歳。

 「小さい頃からモノを作っては壊すのが好きだった。そしてモノを溶接して元通りに直すのも好き。その構造物がどうして出来ているのか、理論的に解き解き明かしていくと面白い」―。解体業の仕事を選んだきっかけを語る。腕が器用で、これと思ったら最後までやり抜く性格。
少子高齢化で人口が減少、空き家が増えており、解体業は今後、成長が見込める仕事。そこに目を付けて24歳で独立開業した。弟の裕太さんを誘って最初は兄弟2人でのスタートだった。解体業は、重機類などの購入が必要な投資型産業。コツコツ貯めた資金や銀行からの借り入れで、姶良市寺師に広さ2,317㎡の土地を購入、事務所を開設。1台、2台と軽トラックやダンプなどを買い増し堅実な経営で実績を上げている。現在の車両保有台数は、バックホウ、ダンプ、トラックなど12台。

 溶接の仕事が好きで、徐々に鉄骨が立ち上がり、一つの構造物になっていく姿に憧れた。建設現場でモノづくりの魅力にはまった。しかし、いくら腕がよくても、様々な資格試験を受けるためには、学歴と実務経験が求められる。資格試験の取得要件を満たすためには最低でも高校卒の学歴が必要。仕事をしながら通信課程の勉強はきつかったが、「将来のため」と、歯を食いしばって眠気と戦った。
事業を始めた時、最初は真似事のような感覚もあったが、何事にも夢中になる性格も手伝って、比較的仕事の単価がいいこともあり、営業を強化、受注件数を拡大して順調に売り上げを伸ばした。明るく気さくな性格と友達づきあいのよさも手伝って、若い仲間が集まり徐々に会社にも活気が出てきた。平成26年新たに3人が入社、末弟の健太さんも加わり、3兄弟で仕事を盛り立てることになった。従業員は一時期、14、15人まで増えたが、今では10人体制で安定している。平均年齢は27歳前後。

解体作業風景

 会社の体制持続と発展に欠かせないのが社会保険への加入。中小零細企業では、まだまだ未加入が多いなかで、「会社としては負担が大きいが、これからの成長、発展には欠かせない」と、平成28年に加入を決断した。「これで安心して働ける。家族が一番喜んでくれた」と従業員の間に安堵の表情が広がったという。「これで企業としてもやっと一人前。社員の悩みごとにもケースバイケースで相談に乗り、和の結束を大切に飛躍できるよう頑張りたい」と、晃司社長。
 解体業には事前の周到な準備、周辺住民への騒音、埃、ごみ対策など、様々な配慮が求められる。実績だけでなく、口コミなどによる評判も大きく左右する。
まだ、社訓らしきものはないが、「社員ととともに苦労し、共に悩み、考え、そして喜びあえる〝チーム南成〟として活動できれば…」と、同じ目的に向かって一生懸命にひた向きに頑張る結束力、チームワークをモットーにしている。

会社風景

 解体業は、モノを壊し、きれいな更地にする仕事で、長年住み慣れた家を壊すときには愛着のある家具や生活用品などが発生する。そこで、お客様の立場になって、どれだけ親身な提案やアドバイスができるかが重要。要る、要らないを再確認しながら「お客様の心の整理をしてあげること」と、心配りも忘れない。
社員には、資格取得に積極的にチャレンジするよう声を掛け、「技術、資格が将来的に身を助けるから」とアドバイス、受験料の負担などを支援する。「自分から進んで挨拶できる人間、課金を要する博打などには絶対手を出さないこと」と、厳しく律することも忘れない。
 チーム南成を引っ張る若いリーダーは、「自分たちが関わっている解体業という仕事の本質を忘れず、色々な人と関わる仕事だから常に地域密着、顧客密着の精神で顧客満足度を追求してほしい」と、原点回帰の姿勢を大切に経営の舵を握る。「ここ2、3年内に目標の大台超えを視野に入れている」と、力強い。

更新日:2019年10月

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