鹿児島建設新聞

CASERO(カセロ) 永井浩信

Profile

鹿児島県立鹿児島工業高等学校建築科を卒業し、地元工務店に入社。18年間勤務した後、某ゼネコンに再就職。デザイン住宅の設計施工などを8年担当し、2014年5月に独立。主な資格は、1級施工管理技士や増改築相談員、福祉用具専門相談員‐など。趣味はレザークラフト。「感謝」という言葉を信念に、お客様をはじめとするすべての方々との出会いを大切に業務に取り組んでいる。鹿児島市出身の46歳。会社の所在地は、鹿児島市上荒田町9−29 牧野ビル201号。

パンフレット1

2014年4月に前職場の仲間3人で設立し、約2年を迎える。新築の戸建て住宅やリフォーム改修、介護用品のレンタル・販売を3つの柱として事業を展開している。

その中でも、特に力を入れているのが「介護事業」。永井代表のお母様が認知症を発症したことがきっかけとなり、自身の介護経験を生かした住宅改修と福祉用具のレンタル・販売を融合したサービスに着目した。「どこに相談すればよいのか?」「困っている誰かの手助けができないか?」と考え、このほど「ケア住まいるなごみ(介護保険事業所番号4670111105)」を開所。介護保険を利用したサービスの充実を図れる窓口として、快適に暮らせる提案を行っている。今回のスタートを機に、社員が福祉住環境コーディネーターなどの資格取得も目指している。

また、介護リフォームでは、障がい者と健常者の両方にメリットのあるバリアフリー住宅を手掛け、回遊性のある間取りはリハビリの効果も生み出すという。永井代表は、「新築住宅の性能に対する規制は高くなる一方、少子高齢化により着工戸数はさらに減少していく」と話す。だからこそ、「既存住宅や介護住宅のリフォームに力を入れていきたい」と先を見据える。

永井浩信氏

このほか、新築住宅では、「RaVIa(ラヴィア)」という規格住宅を展開。構造の性能規格は統一して、ちょうどいいサイズ・形を提供。デザインや設備などはオーナーのわがままに、とことん応えてオンリーワン住宅を目指している。これらを融合させながら、地域に密着した家づくりで、クオリティーを落とさないために年間棟数6棟以内を実践していく計画だ。

住宅市場については、「全体的にあまりよくない」とし、消費税の10%への引き上げが問題点だと指摘する。「住宅ローンの金利は安いが、不景気の波は一挙にやってくる。また、景気回復は徐々に反映されるもので見通しが立たない」。このほか、「2020年の東京五輪では、人材や資材の不足が懸念され、その余波が地方に波及してくる」と指摘する。

人材確保、若者の入職の低さは、喫緊の課題。同じベクトルを持った人材が増えれば、将来の建設・建築業界は楽しみであり、光が当たる業種になると思う。そのためには、働きやすい環境の整備(労働時間や賃金など)が重要だと考える。

パンフレット2

社名の「CASERO」とは、スペイン語の「家庭的な」「自家製」という意味。以前に、介護リフォームをさせていただいたお客様が付けてくださったもので、非常に愛着のある名前。「人とのご縁を大切にしながら、鹿児島を自分の建物で一杯にしたい」また、「4〜5年後には、新しい社員を増やしたい。雇用を生み出し税金を払うことで、鹿児島に貢献できれば」と抱負を語る。

更新日:2016年3月

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